屋根が雨漏りして業者に修理してもらったけど直らない、前より酷くなったという屋根修理トラブルの相談を頂きます。
なぜ修理してもトラブルを繰り返すのか?
その理由は、屋根構造や屋根材毎に異なる雨仕舞の方法を知らない業者に依頼しているからです。
このページでは、屋根材毎の修理トラブル例をご紹介します。
1:スレート屋根の雨漏り修理相談。
スレート(カラーベスト・コロニアル)屋根の雨漏り修理で起こり易い3つのパターンについて説明します。
1-1:スレート屋根の修理トラブル(棟廻り)
スレート屋根の棟部は、棟廻りから雨漏り・棟包みが剥がれるなど頻繁に修理が必要になる部分です。
こちらの例は、前回の屋根塗装時も雨漏りしていました。
雨漏りした原因 | 屋根自体の問題ではなく塗装方法に問題があった。 屋根塗装で縁切りしていないだけでなく、屋根材裏面に入り込んだ雨水を逃がす役目をする屋根材同士の隙間を全て塗装で埋めてしまった事が雨漏り原因。 |
間違った修理の内容 | 雨漏り原因は、棟包みと屋根本体の隙間から雨水が入り込んでいると考えて隙間をコーキング(白く見える部分)で埋めてしまった。 |
間違った修理による影響 | 毎回、間違った塗装を繰り返した影響で下地の板まで傷んだ。 |
お客様が希望していた工事方法 | カバー工法がご希望でしたが、下地まで傷んだため屋根を葺き替えるしか方法がありませんでした。 |
1-2:スレート屋根の修理トラブル(ケラバ部)
新築時の業者に修理依頼したが雨漏り原因が分からなかった。
雨漏りした原因 | ケラバ部には屋根完成後では隠れて見えない捨て板という雨樋の役目をする部材が使われています。 スレート屋根の上を流れた雨水は、下方向だけでなく横方向へも流れますが、横方向へ流れた雨水は捨て板へ流れ込み、そこから雨樋へと流れます。 雨水が捨て板へ正しく流れ込むため、さらに屋根材裏面へ流れ込むのを防ぐためには屋根材を斜めに切断加工する必要がありますが、その加工がされていませんでした。 |
間違った修理の内容 | 屋根本体からケラバ部に雨水が流れ込まないよう隙間をコーキング(黒点線部分)で止める修理がしてありました。 |
間違った修理による影響 | ケラバ部分の下地は腐ってなくなっており、側面の破風板も酷く腐ってシロアリが湧いていました。 ここ以外にも複数ヶ所で同じ修理がされていましたが、どこも木材も腐っていました。 |
お客様が希望していた工事方法 | ガルバリウム鋼板で屋根カバーまたは葺き替えたいとのご希望でしたが、下地が腐っていた部分があったので屋根を葺き替えることになりました。 |
1-3:スレート屋根の修理トラブル(谷廻り)
地元業者に修理してもらったが直ぐに雨漏り。業者に連絡したら、また修理の見積書を渡された。
雨漏りした原因 | 屋根塗装による雨漏り。 |
間違った修理の内容 | 屋根本体のヒビ割れが雨漏りの原因と考え屋根材を部分的に入れ替えた。 専用工具を使わなかったため上段の屋根材が下方にズレていた。 |
間違った修理による影響 | 修理した意味がなく、雨漏りが続いたことで谷廻りの下地板だけでなく骨組みの垂木まで腐り、屋根裏面の軒天も腐って剥がれた。 |
お客様が希望していた工事方法 | 修理を希望されていましたが、下地までボロボロに腐っていたので傷んだ木材を全て取り換え、谷に面した屋根二面を今までと同じ屋根材コロニアルクァッドで張り替え。 |
2:瓦屋根の雨漏り修理相談。
瓦屋根の修理で雨漏りが直らないと相談頂いた事例。
2-1:瓦屋根の修理トラブル(ケラバ廻り)
3年前に屋根の雨漏り修理と塗装をしているが二階の天井に雨漏り跡を見つけた。雨漏り修理のみで良いのか適切な方法を提案して欲しい。
雨漏りした原因 | 防水シート(ルーフィング)の劣化による雨漏り。 |
間違った修理の内容 | 袖瓦(ケラバ部)と桟瓦(瓦本体)の隙間から雨漏りしていると考え、瓦の下に30cm四方の防水シート(ルーフィング)をケラバ部全てに入れ込み、袖瓦と桟瓦の隙間をコーキングで塞いだ。 |
間違った修理による影響 | 防水シート上を流れた雨水は桟瓦の下へ流れ込むようになっていたため、桟瓦下の傷んだ防水シートから雨漏りした。 |
お客様が希望していた工事方法 | 適切な方法を提案してとのことでしたが、防水シートは劣化して穴が開いている所が多数あり瓦を固定する桟木も腐った所がありました。 修理するには瓦を全て撤去する必要があり、瓦を再利用するには塗装で接着した瓦を剥がす必要もある。 さらに屋根側面の破風板も腐って穴が空いた所もあったので横暖ルーフでの屋根を葺き替えを提案させて頂きました。 |
2-2:瓦屋根の修理トラブル(棟部と屋根全体)
15年前に棟交換したが、それから調子が悪く風雨の時に雨漏りする。昨日も雨漏りした。
屋根修理に今まで100万円以上も使ったが雨漏れが改善されなかった。
雨漏りした原因 | 桟瓦(瓦本体)裏面への漏水。 |
間違った修理の内容 | 桟瓦(瓦本体)同士が接する部分を全てコーキングで埋めてあった。 |
間違った修理による影響 | 桟瓦裏面に入り込んだ雨水が劣化した防水シートの隙間から入り込み下地板を腐らせた。 |
お客様が希望していた工事方法 | 雨漏りが気になるが、瓦が重いのも気になるので軽い屋根材に取り換えたいとのご希望でしたので横暖ルーフへ葺き替えさせて頂きました。 |
3:トタン屋根の雨漏り修理相談。
トタン屋根をきちんと直せない業者による修理例。
3-1:トタン屋根の修理トラブル(軒先・カッパ)
傷む度に地元業者に依頼して修理を繰り返したトタン屋根。
雨漏りした原因 | 専門外の素人業者による修理。 |
間違った修理の内容 | カッパ(高くなっている部分)の内部にある傷んだタルキを取り換えずに新しいカッパを取り付けただけで、カッパ先端に取り付けるべき鼻隠しも取り付けてなかった。 |
間違った修理による影響 | 軒先の広小舞だけでなく下地板も腐っていた。 |
お客様が希望していた工事方法 | 部分的な葺き替えが必要と考えていたようで、地元業者が修理した部分は下地から張り替え。今までと同じトタン屋根(材質はガルバリウム鋼板に変わっています)へ葺き替えさせて頂きました。 |
3-2:トタン屋根の修理トラブル(屋根材の種類)
ハウスメーカーに修理を頼んだらトタン屋根の種類が変わり雨漏り原因になった。
雨漏りした原因 | 三晃式トタン屋根(心木無し瓦棒)は技術不足で施工できない。 そのため普通のトタン屋根(心木有り瓦棒)を取り付けてしまったから。 |
間違った修理の内容 | 屋根勾配が殆どない屋根に適した三晃式トタン屋根を普通のトタン屋根に変更してしまった。 |
間違った修理による影響 | 屋根勾配に合わないトタン屋根にしたことで屋根裏面が腐食し、下地も腐って陥没している所があった。 |
お客様が希望していた工事方法 | 雨漏り修理を考えていたようで、さらにハウスメーカーに頼んだ方が良いのか?とも考えていたようです。 今回雨漏りしたのは、三晃式トタン屋根をハウスメーカーでは施工できなかった事が原因だと分かり当サイトへ依頼。下地から全て新しくして元の三晃式トタン屋根へ葺き替えさせて頂きました。 |
屋根修理は屋根無料見積.comの専門業者にご依頼下さい。
屋根修理をする会社は多くありますが、屋根修理の方法はスレート・瓦・トタン屋根など屋根材毎に変わります。
その理由は、屋根材毎に構造や雨仕舞の方法が違うからなのですが、それを知らずに修理を依頼したことで後悔するお客様が増えています。
修理したのに雨漏りが直らない、お金が無駄になったとご相談頂くお客様も多くいらっしゃいます。
屋根修理は、屋根材毎の正しい施工法を熟知した屋根無料見積.comの専門職人にご依頼下さい。
電話でのご相談も屋根工事35年の専門家が対応させていただきます。